国際

豪米、防衛通商協定に調印

【キャンベラ16日AAP】   オーストラリアの防衛関連会社が、米国の先端技術をより容易に調達できる協定に、両国が16日調印した。同協定には、交渉開始から6年が費やされた。

米国はこれまで自国の防衛設備、特に先端技術の輸出について、たとえ緊密な同盟国に対してでさえも厳格な統制を行ってきた。今回の協定の調印前は、オーストラリアの防衛関連会社は、米国の複雑な防衛輸出手続きにまつわる交渉を余儀なくされ、協業や輸出の際には毎回必ず承認申請が必要だった。しかし調印後は手続きが大幅に簡素化されるため、防衛設備の調達効率が格段に向上するという。

スミス豪国防相は16日、キャンベラでブライヒ米大使と会見して外交覚書を交わし、同協定が正式に成立した。国防相は報道陣に対し、「米国とのこのような協定の相手国は英国に続き、オーストラリアが2番目」だと述べた。これを受けて米大使は、両国の深い信頼関係を反映した結果だとした。

協定交渉は、ハワード前政権下の2007年、米国のブッシュ前大統領がオーストラリアを訪問した際に開始した。

 

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