【シドニー18日AAP】 NSW州とVIC州の対岸を結び、1860年代から人々の移動手段としてマレー川を往来してきたワイマー・フェリー(Wymah Ferry)が、干ばつによる水位低下のため、操業を一時停止せざるを得ない状況となっていることが分かった。
NSW州政府は18日、マレー川の水位が低いことから「追って通知するまで、フェリーの操業を停止する」と発表した。州内の長期にわたる干ばつにより、ヒューム湖の水位は16%低下しているとみられ、フェリーの安全な航行が保障できないと説明した。
第一産業省によると、NSW州の99%以上が依然として干ばつの状態か、あるいは干ばつの影響が及んだ状態にあるという。また、今後もワイマーを流れるマレー川の下流、リベリナ(Riverina)地域などを含む州内の28%以上は、特に厳しい干ばつが続いているという。