【メルボルン23日AAP】 最新の研究報告書の結果、オーストラリアの45歳以上の女性の雇用率が、他の先進国に比べて低いことが明らかとなった。熟年層の女性労働者は、労働意欲の向上をはじめ、持続的な業績や信頼感を職場にもたらすことができるとして、報告書では同世代の雇用促進を提唱している。
オーストラリア多様性委員会(DCA)と同国人権委員会との協力のもと、「熟年女性の重要性:オーストラリアの熟年女性労働力の才能活用」が発表された。同報告書によると、45歳以上の女性労働者はオーストラリアの全労働者のうち17%を占め、雇用率も高まってはいるものの、雇用主らは熟年女性のスキルや才能を十分に活用できていないという。55~64歳の就労女性の世界統計を見ると、スウェーデンが72%、ニュージーランドが69.8%、カナダが57.4%に対し、オーストラリアは54.9%と低い。
また報告書では、熟年女性は若年層に比べて転職率が低く、長年培った労働経験や持続的な業績などを職場にもたらすと高く評価している。