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フォード、豪での自動車生産停止を宣言

【メルボルン23日AAP】   自動車大手のフォード社は、VIC州の2工場を3年後に完全停止し、1200人の従業員を解雇すると発表した。

フォード・オーストラリアのボブ・グラツィアーノ社長兼CEOは23日、メルボルン北部のブロードメドウズ工場に姿を見せ、生産停止の理由を説明した。それによると、前年度の税引き後の損失額は1.41億ドルであり、過去5年間の累計損失額は6億ドルにも上るため、国内生産は継続不可能だという。

2016年10月の生産停止後、ブロードメドウズ工場で650人、ジーロング工場で510人の従業員が解雇される。これについて同社長は、すべての受給資格は保護され、今後3年間にわたり対象社員に対して支援を提供していくと述べた。

同社の発表を受けてギラード首相は、「自動車新市場制度」に1000万ドルを追加投入し、自動車産業のサプライチェーンに携わる事業や労働者を支援すると発表した。また、州政府も200万ドルを援助するとしている。一方、アボット野党党首は、オーストラリアの製造業にとって暗黒の日であり、フォード社の全関係者にとって悲しい日だと述べた。

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