【シドニー23日AAP】 年明けは全国的に暑くて乾燥した日が続いたオーストラリアだったが、最新の長期予報によると今後3か月間、例年以上に雨の多い日が続きそうだ。
スカイニュースの上席気象予報士、トム・ソーンダーズ氏によると、インドネシア西海岸沖の暖かい海域と、アフリカ東海岸沖の涼しい海域の気象パターン、いわゆる「インド洋ダイポール(IOD)」現象の影響で、オーストラリアの大半で今年の冬は降雨が多くなると予想される。オーストラリア中央部と北部の各地では今週、すでに過去数十年で最高の降雨を記録している。
同氏は、負のIODがすでに発生し始めた影響で、降水量が増加したとみている。一方、今週初めに季節ごとの長期予報を発表した気象庁では、IODは現在、中性であるが、南部の冬春期に負のIODが発生するだろうと予想している。