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移民相、難民逃亡で警備会社を批難

【ケアンズ24日AAP】   オコーナー移民相は、難民抑留施設を管理する民間の警備会社セルコ社を厳しく批難した。

これは、23日、QLD州最北部ヨーク半島の町ウェイパから東に30キロにある難民抑留施設から、7人のベトナム人収容者が脱走した事件を受けてのもの。

移民相は24日、第三者機関による調査を行うとし、セルコ社に対してはなぜ脱走できたのか、予防策を講じたのか、説明を求めた。セルコ社では非常に深刻に受け止めているとし、安全で厳重な施設を約束するとした。

脱走者のうち6人は飛行機でケアンズまで逃げたが、航空会社のスタッフは、ウェイパの空港で乗客の中に挙動不審者がいて、警察に連絡したと話している。

6人(23〜32)は、24日、ケアンズ市内のバックパッカーズで警察に逮捕、起訴されたが、もう一人はまだ取調中で起訴はされていない。このほか、ベトナム人の留学生3人(24、22、19)が、逃亡を助けたとして起訴された。

モリソン影の移民相は、「これは非常に精巧な脱出で、組織的な犯行だ」と述べ、しっかりと調査するべきだとした。

なお、この難民抑留施設は600人を収容でき、2010年の設立以来、これまで脱走した収容者はいないという。

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