【キャンベラ２６日ＡＡＰ】　　　オーストラリアでは、ＮＲＬやＡＦＬといったスポーツ放送中に、試合のオッズがライブで表示・放送されるが、ギラード連邦首相はこれを禁止するための法案を提出する準備があると述べた。

首相が提示した新法案の内容は、賭け企業やコメンテーターによるオッズのライブ提供、また試合放送前後やハーフタイムにおける賭け事に関する広告を禁止するというもの。これによって賭け企業の広告バナーやスポンサー・ロゴなどは禁止となり、セレブ賭元として知られるトム・ウォーターハウス氏などは試合のコメンテーターとして番組に出演することが不可能となる。

ギラード首相は、ほとんどの国民がそうであるように、賭け企業の広告やコメントなどが増加傾向にある現状に苛立ちを感じているとし、選手達がグラウンドに上がり彼らが立ち去るまでの間、オッズのライブ表示は一切禁止としたいと述べた。

今回の首相の発表について、野党側は、自分たちは今月上旬にオッズのライブ表示を規制する法案を既に提出しており、与党はただ後を追ってきているだけだと述べた。ＮＲＬは、「特に若いファンが、賭け企業のターゲットにならないようにするべきだ」と述べ、この動きに賛成の意向を示している。