国際

対日捕鯨訴訟 来月末から口頭弁論開始

【キャンベラ28日AAP】   オーストラリアが日本の捕鯨中止を求めて起こした国際訴訟に関して、オーストラリア訴訟団の代表を務めるドナ・ペトロチェンコ氏は28日、上院予算委員会の中で、早ければ今年末にも判決が出て日本の捕鯨を阻止することができるとみていると述べた。

オーストラリアは2010年5月、オランダ・ハーグにある国際司法裁判所(ICJ)に対して、日本が南極海で行っている捕鯨活動は商業的な要素が高く、「調査捕鯨」というのは名目だけであり違法性が高いとして訴えを起こした。ICJは今年4月、同件に関する口頭弁論を来月26日から7月16日まで行うことを発表した。

ペトロチェンコ氏は、口頭弁論によって日本の捕鯨を阻止できる強い自信があると述べた。また、捕鯨国のアイスランドが日本に鯨肉を輸出し、これがペットのえさとして使用されていると伝えられている件に関しても、オーストラリア政府は、関係諸国と連絡を取り合い、鯨肉の商業取引を阻止する活動を行っていると話した。同氏によると、オーストラリア政府はこの訴訟でこれまでに2050万ドルを費やしたという。

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