【キャンベラ29日AAP】 シドニーのパラマッタとエッピングを結ぶ鉄道路線の建設計画について、連邦政府は20億ドルの建設資金の調達を19/20年度予算までは行わないことを決定した。
インフラ・運輸省のマーク・マーダック長官は29日の上院概算委員会に出席し、現在と今後のインフラ関連プロジェクトについて説明した。だが、NSW州との大規模プロジェクトである同鉄道建設に関しては、予算延期に言及するだけの手短なものだった。
鉄道建設を遅れさせるのに反し、高速道路のF3とM2の連結工事を予定通り進めるのはどうしてかとの質問に対して、同氏は連邦政府ではなく、NSW州政府の決定だと述べた。また、鉄道建設費の浮いた分を高速道路建設に充てることになったとした。一方、アルバニーズ運輸相も同様の説明をしているが、ベレジクリアン州運輸相の見解は違うようだ。州運輸省は声明文を発表し、「連邦出資の有無にかかわらず」北西と南西の鉄道連結工事を進めると述べた。