【メルボルン30日AAP】 VIC州で息子が警官に銃で撃たれて死亡した母親が、警察の調査方法の改善を目指し、国際連合に陳情書を提出した。このような陳情はあまり例がないという。
タイラー・カシディー君(15)は2008年12月、メルボルンのスケート場で刃物2個を用いて警官を脅したため、銃殺されたとされる。だが、州警察による調査方法を不服として、母親のシャニ・カシディーさんが、国連の人権委員会に陳情書を提出した。カシディーさんの弁護団によると、オーストラリアはタイラー君の死にまつわる状況に対して独立調査の確保を怠っており、市民権と政治的権利の国際規約に違反しているという。
カシディーさんは声明文の中で、「息子のような死亡事件を調査する団体が他にないため、州警察によって行われてしまった」が、「(独立調査)団体が存在しない限り、正義はない」として、独立調査の重要性を主張している。