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老人ホーム放火 被告の元恋人が証言

【シドニー4日AAP】   シドニー北西部クエーカーズヒルで発生した老人ホーム放火事件に関する審問がNSW州最高裁で行われている中で、同性愛者である被告の元恋人が証言台に立った。

ロジャー・ディーン被告の元恋人であるディーン・フレンチさんは4日、同裁判所に出廷。老人ホーム火災があった後の2011年11月18日の朝、被告がダイニングルームで紙(後に処方薬登録帳と分かる)を破いている姿を見たが、まさか火災に関与したとは思わなかったと証言した。

ディーン被告が犯行に及んだ動機について審問では、同被告が勤務していた老人ホームから200以上もの処方薬を盗んでいたことについて、警察が捜査を始めたことを知ったためだったとされている。ディーン被告は破いた処方薬登録帳をフレンチさんが勤務するケーキ店にて処分した。

フレンチさんは、放火事件が発生する数カ月前からディーン被告の様子がおかしかったと証言。例として、ショッピングセンターに自分で運転していったにも関わらずそれを覚えてないとか、フレンチさんの勤務先に電話をかけたことなどを覚えていなかったことなどを挙げた。また2011年後半には、ディーン被告が真っ赤に髪を染めてフレンチさんの勤務先を訪問したが、フレンチさんが髪について質問しても、「俺、いつ染めたんだ?」と言っていたと話した。

フレンチさんは、ディーン被告が放火を行う前に、自分には問題があることを認めたとしたが、話し合いは結局口論となってしまったという。「被告は僕に助けを求めていたが、私は彼を医者に連れて行くほど強い人間じゃなかった」とフレンチさんは証言した。

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