【キャンベラ5日AAP】 シドニー西部ペンリスで、通信ケーブルが収められた作業坑からアスベストが発見され、周辺住民がホテルに避難している問題で、住民らは管轄する通信会社「テルストラ」に対して、アスベストの影響を完全に除去するよう対策を求めた。
5日、今回の件で影響を受けた住民らとテルストラの代表が参加するミーティングが開かれた。この中で、オーストラリア・アスベスト疾患財団のロブソン代表は、「周辺の住居では、家自体はもちろんのこと、カーペットやベッドなどの家具、さらには前や後ろの庭の芝生にもアスベスト除去を行う必要がある」と述べた。ペンリスの作業坑でアスベストに接触した4人の作業員は現在、医療チェックを受けている。
先週、ペンリスでアスベストが発見された後、VIC州バララットやパース、アデレード、TAS州でも通信関係の作業所でアスベストが発見された。テルストラは除去作業に関する責任を負うことを認めている。
政府が現在後押ししている、光ファイバー回線の全国導入のためのいわゆるNBN事業の一環として、テルストラは現在、自社の通信ケーブル用作業坑を改善している。