【シドニー5日AAP】 シドニー空港では2033年までに旅客輸送量が現在の2倍に増大すると予想されている。その対策などを盛り込んだ同空港の今後20年間のマスタープラン案が、5日発表された。
同案では、国内線と国際線の両ターミナルを統合することで、ターミナル1、2、3を離発着する全便を受け入れる予定。また、国内線ターミナルを起点にする5車線の道路をはじめ、バス用施設や3000台収容の駐車場を新設するという。これにより、2033年までに7400万人に増加すると予想される利用者数にも十分対応できるとし、現行の夜間発着禁止制限や滑走路などの変更も一切ない。また収容力の拡大により、シドニーの第2空港建設の必要性が薄れると主張。
これを受けてNSW州政府のストーナー州副首相は5日、「シドニー空港のマスタープラン案は生産性と効率性を高めることに徹した計画」だと高く評価した。一方、シドニー商議所は同案を称賛しながらも、第2空港の新設計画を軽視すべきではないとした。