【メルボルン29日AAP】 国内で2018年、詐欺による損失は過去最大の総額4憶8,970万ドルに上った。詐欺犯罪は昔ながらの遠隔操作サポート型から、詐欺師を捕まえると偽って被害者を安心させる方法に変化している。
「ウィルスに感染したコンピュータの修理に遠隔操作が必要」との電話は詐欺とわかる人が多い。最近では、警察やテルストラ職員と偽って詐欺師逮捕に協力を求める手法が使われている。被害者は、‘詐欺師を突き止められるよう’、コンピュータにアクセスして送金を要請される。ある高齢の女性は、別の年金受給者を助けるよう頼まれて3万ドル近くを失った。
遠隔操作による詐欺報告数は31%増加している。依然として投資詐欺が最も被害額が大きく、8,600万ドルの損失(34%増)。次に6,050万ドルのデート詐欺が続いた(44%増)。
昨年11月は、国税局を偽って、即座に税の未払い金を支払わなければ逮捕または国外退去させると脅す詐欺が急増した。報告数は1万9,455件、このうち344人が330万ドル近くを失った。