【シドニー6日AAP】 シドニーのバス内で、人種差別的発言にまつわる事件が最近多発している。今週も高齢の男が人種差別的発言をしたとして、200ドルの罰金を言い渡された。
男(72)は事件当日、ポートボタニー発シティー行きの391系統バスに乗車中に、別の乗客らに対して人種差別発言を叫び続けたという。侮辱的行為を犯したとして、違反行為通告と200ドルの罰金刑に処せられた。
また5月下旬には、バーウッド発キャンプシー行きのM41系統バスで、アジア人だと思われる幼い男子生徒に対し、女(50)が差別発言をしている様子を撮影したビデオが、ソーシャルメディア上に広く出回った。その映像では、女は生徒に着席するよう何度も命令した後で、「パスポートを用意しろ。私はここで生まれたから、自分のやっていることが分かっている。お前の(卑猥語)ボートで母国に帰れ」と叫んでいた。現在、NSW州警察が女の身元を確認中。
さらに4月にはシドニーのタウンホールで、470系統バスの中で白人の男がアジア人の観光客グループに対して、1分間以上も人種差別的発言を続けていた様子が、同乗していた女性乗客によって撮影されている。