【キャンベラ8日AAP】 最近の米国で起きた乱射事件で多くの人が殺されたのを見ると、オーストラリアの銃規制は正しく運用され、米国は間違っていると、ティム・フィッシャー元副首相が語った。
オーストラリアの銃による大量虐殺事件は、タスマニアで1996年に起きたポート・アーサー殺戮(さつりく)事件だが、当時フィッシャー氏はハワード政権で副首相を務めていた。オーストラリアではポート・アーサー事件を受け、厳しく銃器を規制する改正法が制定された。
フィッシャー氏は、以来、オーストラリアでは銃による大量虐殺事件は起きていないとし、「米国では毎日、約80人が銃によって殺され、人口100万人当たりの銃による殺人被害者は、オーストラリアの15倍もある。殺人者の武器は、オーストラリアが禁じている型の銃でもある」と述べ、オーストラリアの銃規制を評価した。