【ブリスベン11日AAP】 メルボルンに本社を置くトヨタ・オーストラリアは、今年3月31日までの一年間の税引後利益が1億4900万ドルだったと発表した。国内の自動車メーカーの中では唯一の黒字だった。
同社の安田政秀社長は、「経営力を高め、かつオーストラリアで輸入・製造業として息の長い経営を行うためにできることは何でも行っている」と述べ、今後さらに続くと予想されるオーストラリア・ドル高への対応策を講じていると話した。
安田社長によると、国内で製造されている中型セダンの「カムリ」、「カムリ・ハイブリッド」、「オーリオン」の売上が国内外で好調で、カムリは人気ベスト10入りした。また輸入中型車の「カローラ」や「ハイラックス」は国内で最も人気が高い。
トヨタは、2011年3月に発生した東日本大震災の後、世界規模で大打撃を受け、続いて起こったタイの大洪水の影響で、人気の高いハイラックス小型トラックが2011年7月から去年1月までの間、生産が追いつかなかった。これらによってトヨタ・オーストラリアは2012年3月までの一年間において、3260万ドルの損失を出した。