【ブリスベン12日AAP】 連邦政府のギャレット初等教育相は12日、QLD州の公立学校の訪問を予定していたが、同州政府の許可が下りず、やむを得ず断念した。州政府のこのような決定は前代未聞。両政府の間では学校給付改革をめぐり、不和が続いている。
同州では11日、ギラード連邦首相がブリスベンの学校を訪問中に、同州政府が学校給付改革に反対していることを攻撃。これに抗議するため州政府は同日、初等教育相宛てのメールの中で、「学校が政治の道具に使われている懸念がある」とし、「学生や職員のどちらにも良くないと考える」と批判。
学校改善計画の詳細を発表する許可を認められなかった初等教育相は、「QLD州の民主主義にとってきわめて哀れな日」と述べた。また、「学校を政治の道具にしているわけではなく、民主主義における言論の自由だ」と反論した。
一方、間もなく同改革に調印する予定のSA州の労働党政権のウェザリル州首相はツイッター上で、「わが州はギャレット議員をいつでも歓迎する。QLD州は旧時代に逆戻りしているようだ」と揶揄した。