【キャンベラ12日AAP】 サイバーセキュリティーの専門家によれば、世界的なサイバー戦争の威力は原爆戦争に匹敵するという。なぜなら、サイバー攻撃者らはソフトウェアの不正コードを用いて、発電所を完全破壊できるからだ。
米国のサイバーセキュリティーの専門家、スコット・ボーグ氏は、キャンベラで開催の「オーストラリアン・ディフェンス・マガジン・サイバーセキュリティー・サミット」に出席し、サイバー攻撃の脅威について語った。同氏の話では、サイバー攻撃によって広域で8~10日間電気を使えなくすれば、その国の経済を数か月間も停止させることができるという。「米国の場合、数十万人から数百万人が死亡する」とし、他国でも似たような破壊が発生するとした。
また、輸送システムや暖房施設をはじめ、食物や医薬品の流通にまで影響が出る。さらに、石油パイプラインや精錬所、鉄道網や金融機関などの主要インフラにも影響が出て、その破壊力は原爆に匹敵するとした。