【パース12日AAP】 今年2月に新法が成立したWA州では、凶悪犯らに対しGPS装置の着用が義務付けられたが、現在では16人の性犯罪者が装着しており、その追跡効果が試されている。
16人のうち3人が過疎地、13人が都市部で暮らしているが、全員が保釈の条件として足首にGPS装置を着用している。年中無休の24時間体制で行方が追跡され、パース東部の州警察オペレーションセンターから監視されている。もし犯罪者が「禁止ゾーン」に侵入したり、装置をいじったりすると、アラームが作動し、監視員が警察に通報できる仕組みだ。
フランシス州矯正相は、「(同装置の)有効性を査定し、放火や家庭内暴力などの凶暴な犯罪者らへの使用の可能性について検討する予定」だと述べた。また、装置の仕組みを知るために自ら実際に試用したことのある同相は、「犯罪者の居場所はわかるが、何をしているかは分からない」として、「魔法の効果」があるわけではなく、むしろ犯罪監視の一手段だと語った。