【ダーウィン3日AAP】 野党労働党のボーエン影の財務相は3日、ダーウィンで開催されたオーストラリア・アジア商工会議所フォーラムに出席し、“労働党の未来アジアプラン”を発足させた。新しい領事館をアジアに増設するほか、アジア言語を学ぶ学生数の減少を食い止めることなどを提案している。
ボーエン影の財務相によると、中国で取り引きを行える程度の言語能力を持ったオーストラリア人は、わずか130人にとどまっており、「まだまだ長い道のりが待っている」と話した。労働党は、アジア・ケイパブル・スクールズ・プログラムを通じ、アジア言語のクラスを増設するための費用を5,000校に拠出するとしている。
ボーエン影の財務相は、“アジアの世紀”の恩恵を最大限に享受するには、アジア地域とのかかわり方を「段階的に変える必要がある」と訴え、今行動を起こさなければ、27年連続の記録的な経済成長も脅かされることになるとの見方を示した。
このほか、新たな4つの領事館設置、アジア関連研究センターの設置に加え、アジアでのビジネス経験者を国内のASX上場企業の役員として採用することなどを提案している。