【メルボルン19日AAP】 性犯罪の常習犯、エイドリアン・アーネスト・ベイリー容疑者に対し19日、ジル・マーさんの殺害容疑で終身刑が言い渡された。判決の中で裁判長は、ベイリー容疑者は平均的な性犯罪者に比べ、再犯の可能性が2~3倍高いと述べた。
ジル・マーさんは去年ブランズウィックで、残虐な性的暴行を受けた後に殺害された。ネトル裁判長はベイリー容疑者について、「先天性の性的逸脱」者であり、これまでの数々の犯行でも、女性を虐待することで性的快感を得ていたと述べた。
ベイリー容疑者は幼少時、自らが体罰や性的暴行を受けたとされる。妻が妊娠4か月だった18歳の時、最初の強姦事件を起こした。保釈中に道端で17歳の女性を暴行し、殺すと脅した。同年、今度はヒッチハイカー(16)を車に乗せて暴行。これら3件の容疑で逮捕された際、アリバイ工作のため日記を偽造したが、後に自白した。2001年には、5人の女性の強姦容疑で起訴された。そして去年にマーさんを襲った時には、すでに11年を刑務所で過ごしていた。