【シドニー24日AAP】 娘を殺害し、その遺体を林に埋めたにも関わらず、逮捕されるまで「娘は誘拐された」と訴えていた女に対する公判が行われている。24日、シドニーの最高裁では、被告が実父に対して「娘を傷つけ、殺してしまいたい」と話していたことが明らかにされた。
この日の裁判の中では、クリスティ・アン・アブラハムズ被告は、娘のケイシャちゃん(当時6)を寝かしつけようとしたが泣きやまなかったために「少し蹴った」と警察に証言していたことが明らかにされた。しかし検視結果では、ケイシャちゃんの遺体の歯を検査した医師は「少なくとも大きな衝撃を3回受けているはず。小さなものでも4,5回はあったはずだ」とした。
この事件は2010年7月、アブラハムズ被告がケイシャちゃんに暴行を加えた後、ベッドに寝かせ、翌日死亡していたケイシャちゃんの遺体をそのまま5日間放置し、最終的に近所の林の地中に埋めたもの。被告は逮捕される前、一家はとても幸せで、ケイシャもとても愛されている」と発言していたと検察側は述べた。しかし一方では、同被告は実父に対して、「ケイシャがうっとおしくて仕方がない。いつか殺してやる」と話していたことが分かった。