一般

バス内で人種差別的発言の女に出廷命令

【シドニー26日AAP】   今年4月にシドニーのバス内で、アジア人の少年に人種差別的発言を繰り返した女(55)に対し、裁判所出廷命令が下された。同じバスの乗客が撮影した犯行ビデオがユーチューブ上で流された結果だ。

警察の発表によると、女は同月1日、バーウッドを走行中のSTAバス内で、少年に対し人種差別的発言を開始し、バルメインで降車するまで繰り返し続けたという。攻撃的な言葉を浴びせた行為に対し、警察は女に対し、8月6日にバーウッド簡易裁判所に出廷するよう命じた。警察では公共交通機関での人種差別は「まったく嘆かわしいこと」だとし、黙認しないと発表。

国内では最近、公共交通機関での差別事件が多発している。インターネット上で今年初旬に公開されたビデオには、メルボルンのバス内で、フランス人観光客が自国語で歌を歌ったことで攻撃を受けた。また別のビデオでは、パースの電車内で、妊娠中の女性が別の女性乗客に対し、座席に座れるようカバンをどけてほしいと頼んだところ、「デブの売春婦」と罵倒された。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら