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男女賃金格差14.1% 20年改善乏しく

【シドニー9日AAP】  オーストラリア多様性カウンシル(DCA)は、国内における男女間の賃金格差について、過去20年間大きく改善されておらず、政府や雇用主が格差を打ち破らなければ大きく変わることは期待できないとの見解を、最新の報告書「Let’s Share the Care: A Call to Action to Reduce the Gender Pay Gap」で示している。

 

男女間の賃金格差は2018年11月に過去最低を記録したが、過去20年間にわたり14%~19%の範囲を維持しており、現在は14.1%となっている。週当たりの賃金にすると、女性は男性よりも平均239ドル80セント少ない計算だ。DCAは格差が改善しない理由として、女性のほうが家事や子育てなど、無給労働を極端に多い割合で担っていることが背景にあると分析している。

 

DCAのアネスCEOは、多くの女性が家事、子育て、介護などの無給労働の負担を自分ばかりが背負っていることににうんざりしていると指摘。「この不平等を是正するには、男性が行動を起こすだけでは不十分で、政府や雇用主が積極的にこのシステムを打ち砕いていく必要がある」と訴えた。

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