【シドニー30日AAP】 シドニーの名物の一つで市内中心とダーリングハーバーをつなぐ足として知られるモノレールが、30日、25年間の営業を終了した。午後9時30分出発の最終には抽選で選ばれた48人が乗車した。
デビュー当時は、そのモダンな姿から観光客から人気を集めていたが利用者数は常に伸び悩んでいた。また、老朽化が進むにつれ故障が頻繁に生じ、かつ運営を続けられる収益を得られなかったことも営業終了となる原因だった。
NSW州交通省によると、乗客の抽選は混雑が予想されるために導入されたという。30日午後の段階でも、最後のモノレールに乗り込もうとたくさんの人が列をなした。
この週末に得られた収益は、すべて児童病院やチャリティの5団体に寄付される。8月からモノレールの線路、駅の解体工事が始まり、車両の一部はシドニー市内にあるパワーハウス博物館に展示される。