【キャンベラ9日AAP】 連邦政府のダットン移民相は9日、ニュージーランド政府から提示されている難民150人の受け入れ案について、“最も関心のある”案ではないが、完全に選択肢から排除したわけではないと明かした。
ダットン移民相は、密入国あっせん業者たちが現在、NZをターゲットにしていると指摘。NZ政府は2013年以降、ナウル島とマナス島の拘留所にいる難民を少なくとも150人受け入れる提案を示している。ただ、その後の首相はいずれもこの案を拒否している。NZで市民権を得れば、その後、オーストラリアでの居住が可能なビザを取得できることから、NZが最終目的地のオーストラリアへの窓口になるとの懸念からだ。
連邦政府はオーストラリアへの入国を禁止するという条件のもとでのみ、NZの提案を受け入れるとしている。一方、労働党はオーストラリアへの終身入国禁止を支持。内務相は、5月18日に予定される選挙で再選した場合、国境警備に関する規則をこれまで通りとする考えを明らかにしている。