【キャンベラ3日AAP】 ラッド首相は4日、インドネシアのジャカルタを訪問し、ユドヨノ大統領と会談する。難民問題や牛肉輸出、通商などが重要な議題になりそうだ。
先週首相に再任したラッド首相にとって、今回のインドネシア訪問は再任後初の外遊となる。ギラード前首相によって会談の準備が進められていたものだ。会談では、「インドネシア・オーストラリア間包括的経済パートナーシップ協定」として知られる通商取引に関し、3月に完了した初期作業分への見直しを実施する予定。
2012年の両国間の商品・サービスの貿易高は総額146億ドルに達しており、オーストラリアにとってインドネシアは12番目に大きな貿易相手国だ。400社以上の豪企業が、人口2.44億人のインドネシアに進出しており、鉱業、農業、金融、医療、輸送の各分野で活躍している。
出発に先駆けラッド首相は、インドネシアはオーストラリアにとって「近隣国の中で最重要国」だと述べた。また、通商関係の強化をはじめ、インドネシアの食肉処理場での残虐行為に関する問題や、オーストラリア水域に侵入する亡命船の問題など、多くの課題を協議したいと意欲を示した。