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シドニー第2カジノ案、パッカーに軍配

【シドニー4日AAP】   シドニーに第2のカジノを建設するというジェームス・パッカー氏の計画案について、NSW州政府は支持する意向を示した。2019年の完成を目指した総額15億ドルを費やす、ホテルやギャンブル施設を完備したリゾート開発計画だ。

第2カジノ建設をめぐってはこれまで、パッカー氏の「クラウン・グループ」と、現在シドニーに存在するザ・スター・カジノの所有者、「エコー・エンターテインメント」が落札を競い合ってきた。エコー社の案では、現カジノの横に2軒のホテルを新設し、ピアモント、ダーリングハーバー、バランガルーをつなぐ一大総合リゾートの建設を予定。同社によるカジノ事業の独占状態をさらに15年間続けたい意向だった。

しかし、州政府が委任した選考パネルの報告書では、バランガルーに15億ドルのホテル1軒を新設し、VIP専用施設を建設するというパッカー氏の案を選んだ。選考理由は州内総生産総額と納税額だとし、クラウン社がエコー社よりもそれぞれ26%と31%上回ることを挙げた。

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