【シドニー6日AAP】 オーストラリア有数の歓楽街として知られるシドニーのキングスクロスは、事件や事故、犯罪の多発地域としても有名だが、最近は傷害・暴行事件が大幅に減少したことが明らかとなった。
NSW州酒類・ゲーム・レース規制局の発表によると、昨年12月7日から今年3月までの間、パブやクラブでの傷害・暴行事件発生件数は47件で、これは前年同期の70件に比べて3分の1減少したことになる。
これは、2012年6月7日、トーマス・ケリー君(当時18)が暴行されて死亡した事件を受け、アルコール関連の暴力事件を取り締まるために、酒類を提供するクラブやパブに対して深夜0時以降の酒類販売を規制する厳しいライセンス制度を導入した結果と見られる。
ジョージ・ソウリスNSW州観光相は、「(事件発生の)数字はキングスクロスをより安全にするうえで進展があったことを示しているが、しかし、まだしなければいけないことは多くある」とし、さらに地域の安全に努めていくと表明した。