【アデレード6日AAP】 自由党のマルコム・フレーザー元連邦首相が、次期連邦選挙でグリーンズ(緑の党)のサラ・ハンソン=ヤング上院議員を支援すると発表した。
6日、アデレードで催された公開フォーラムに、ハンソン=ヤング議員とともに出席したフレーザー氏は、野党保守連合が次期総選挙で上下両院を支配すると、亡命希望者と難民問題に関して引き続き論争が続くことを懸念して、今回、南オーストラリア選出のハンソン=ヤング上院議員の支援を決めたと述べ、「あくまでも難民問題に関して公正な態度の彼女個人への支援であり、政党としてのグリーンズへの支援ではない」とした。
同氏は、野党保守連合の亡命船を追い返すという政策はうまくいかないだろうと述べ、最近のラッド首相とインドネシア当局との間の交渉は進展を見せているとし、この問題は国際的な問題であり、国際的な解決を必要としている、と述べた。
自由党のモリソン影の移民相は、「フレーザー氏は偉大な首相だ。難民問題に関して考え方を変える権利があるし、人は時の経過とともに考え方も変わるもの。それでも氏は自由党の歴代首相の一人であり、私たちは常に敬意をもって接しなければならない」と述べ、今回のフレーザー氏の発言が自由党に対してダメージになるのではという見方を否定した。