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機長の判断で強制送還が一時中止

【キャンベラ6日AAP】   エジプトへの強制送還を命じられた亡命希望者が、機長の判断で航空機から降ろされ、強制送還が一時中止となった。

シドニー空港で5日午後、エジプトに強制送還される予定の亡命希望者が、機内で大声を上げて抗議し、乗客に助けを求め、機長と話そうとした。

騒ぎを知った機長は、警護担当者に、「このままでは他の乗客を動揺させることになる」として、亡命希望者を機内から連れ出すように指示した。

今回の事件に関し、難民支援グループのスポークスマンは、「現在、軍によるクーデターが起きているエジプトに強制送還されると、軍から仕打ちを受けるという恐怖が彼をそうさせた」と述べ、「いまエジプトはあまりに危険だ。彼の強制送還を停止して、新たな保護申請を受理するよう政府に求める」と述べた。

移民局では、後日、改めて強制送還の手続きを行なうとしている。

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