政治

ラッド氏 労働党党首選出の新案発表

【キャンベラ8日AAP】   ラッド連邦首相は8日、労働党党首の選出方法に関して、連邦議員のみによって党首選出を行う従来の方法を廃止し、投票権を議員と一般党員に50%ずつ配分するという提案を発表した。

ラッド氏の提案によると、連邦選挙で敗北した場合は党首選が自動的に行われる。また、党首が辞任、もしくは党首が原因で党内分裂が起こり連邦議員の75%が党首選を求めた際にも党首選が行われる。

ラッド首相は労働党史上において画期的であるこの改革案の発表について、「労働党党首が連邦選挙に挑んだ後も、同じリーダーを保持するためだ」とし、また、短期間で党首が代えられる事態を防ぐためであるとした。

この案について野党のアボット党首は、「ラッド氏は自分がクビになったケースを再発させないためにこの案を出しただけだ」と述べた。

2010年6月、当時首相だったラッド氏の失策のために労働党支持率が下がり始めてきたことを受けて、当時副党首だったギラード氏がラッド氏に党首選を挑み勝利を収めた。裏には党幹部によるラッド氏解任のための働きかけがあったとされている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら