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2歳の娘の殺害容疑 母親は無実主張

【シドニー9日AAP】   2歳の娘を殺害した容疑で起訴された女に対する裁判が9日、NSW州最高裁で開かれた。女は殺人容疑を否定したものの、過失致死については罪を認めた。

2011年8月25日、州中央沿岸部ワタノビで、ドナ・ディーブス被告の恋人が、同被告の娘であるタニラちゃん(当時2歳)を暴行し、意識を失った際にベビーカーの中に2日間放置したもの。タニラちゃんは重度の頭部損傷のため搬送先の病院で死亡した。検視の結果、搬送がもっと早ければタニラちゃんは助かった可能性が非常に高いとされた。

この日の裁判では、ディーブス被告の恋人によるタニラちゃんへの暴行の数々が明らかにされた。この男は、何度もタニラちゃんを殴りつけたり、足にけがを負っているにも関わらずリビングルームでマラソンをさせるなどし、さらに、ベルトや延長コードなどでタニラちゃんを打ち付けることは日常に行われていたという。

事件のあった8月25日、ディーブス被告は、男のタニラちゃんに対する暴行を止めさせようとしたが顔を殴られた。男はタニラちゃんを逆さに持ち上げ、トイレに頭部をつけると脅したという。男はタニラちゃんを蹴ったが、この際にタニラちゃんは頭を食器棚にぶつけ意識を失った。ぐったりとしたタニラちゃんを、男とディーブス被告はベビーカーに収めた。

ディーブス被告は、10月に逮捕されるまで、タニラちゃんは高いところから落ち頭を打ったと証言していた。

ディーブス被告に対する判決は9月、言い渡される。また、タニラちゃんに直接暴行をふるっていた男に対する裁判は、今年末に始まる見込み。

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