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首相、先住民認識に向け国民投票を提案

【キャンベラ10日AAP】   ラッド首相は、労働党が連邦与党に再選された場合、今後2年以内にアボリジニをオーストラリア憲法の中で認識するための国民投票を実施したいと提案した。

イアカラ族の嘆願書提出50周年を記念してアーネムランドで開催された式典でラッド首相は、和解には憲法内での認識が不可欠だと述べた。また、「首相として、次期連邦選挙から2年以内に、この問題を国民投票の形で国民の前に提示したい」と語った。さらに、アボット野党党首に対して、国民投票の実現に協力を求めた。これを受けて野党党首は、「自党が政権に就けば、12ヶ月以内に憲法改正草案を発表し、国民の指示を仰ぐ」と述べた。

イアカラ族は1963年、アーネムランド内の300平方キロの土地をボーキサイト採鉱のために利用するという政府の決定に抗議し、樹皮に書いた嘆願書2通を連邦議会に提出した。その結果、1967年にはアボリジニに参政権を与える国民投票が成立。1976年には土地権の法的認定、1992年にはいわゆるマボ訴訟で、「無主の地」概念が覆された。

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