【キャンベラ14日AAP】 12日、WA州クリスマス島北部沖合で、船でオーストラリアに入国しようとした亡命希望者が荒海のため8人が行方不明となった件を受けて、野党は、ラッド連邦首相率いる労働党の国境対策の甘さを改めて非難した。
この事故は、亡命者を乗せた船が高波にのまれたもの。88人が救出されたが8人の行方が分かっていない。航海安全局は、荒れた海の状況などから生存者がいる可能性は極めて低いと判断して捜索活動を終了したと述べた。
野党のモリソン影の移民相は、「とても悲しい事故だ」と述べ、政府の対応が甘いために次々と亡命船がオーストラリアを目指し、こういった事故が相次ぐのだと話した。「ラッド首相には亡命船対策が全くない。ただ飛行機に乗って当てなく会議に出かけるだけだ」とモリソン氏。またアボット野党党首も、「亡命船の到着阻止は正しいことであり、同情的な対応でもある」と述べた。