【ブリスベン15日AAP】 QLD州のパラシェイ首相は、州内の未成年拘置所で入所者が定員を超え、10歳ほどの子どもたちが大人用に作られた監視所に入れられている現状について「衝撃を受けている」とする一方、具体的な解決策については明言を避けたことが分かった。州内では現在、75人の子どもが監視所に入所している。
パラシェイ首相は、子どもたちが長期にわたり拘置所へ引き留められるのは望ましくないとしながらも、プレハブのような建物では安全性が確保できないと説明。「何人の若者が罪を犯すかについて決めることは出来ないし、それを操作することもできない」と述べ、十分な施設がないのが現状と説明した。
さらにパラシェイ首相は、若者の受け入れ施設の不足について、自由国民党(LNP)が2014年に重度の精神疾患を抱えた若者を受け入れる、バレット青少年センターを閉鎖したことも原因の一つと批判。今後さらに現状調査を行うかについては、当該の事務局が適切に対処すると回答した。