【ブリスベン17日AAP】 QLD州の水産業者、ケアンズ・マリーンが捕獲し、2011年と昨年にフランスの水族館へ輸出した30匹のアカシュモクザメ全てが、今年4月までに死んでいたことが分かった。サメの健康状態は良好だったといい、業者は今後の輸出について再検討するとしている。
ケアンズ・マリーンは、フランス北部カレー県ボローニュ港近くにあるナウシカ水族館に2011年に18匹、昨年12匹のサメを輸出した。サメが全滅したことを受け、ナウシカ水族館に対する法的措置と輸出を許可した連邦政府に対し、弱い動物の捕獲や取り引きの停止を求める声が上がっている。
ケアンズ・マリーンのドネリー財務責任者は、サメが病気になったことも知らされていなかったと説明。同水族館からの注文はその後入っていないが、今後の判断は慎重に行う姿勢を示した。ボンド大学のマカフィー氏は、アカシュモクザメが広い範囲を回遊する種族だとして「地球の反対側にある水族館に輸出する必要があるのか、もう一度考える必要がある」と話した。