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落馬死亡事故 救急医療に不備か

【シドニー17日AAP】  NSW州リドコム裁判所で17日、2016年に立て続けに起きた落馬事故で十代の少女2人が死亡した事故についての公聴会が開かれた。事故現場で処置にあたった男性による証言では、十分な医療機器が揃っていなかったことなどが明らかになった。

 

2016年3月にスコーン・ホース・トライアルで発生した事故では、落馬したオリビア・イングリスさん(当時17歳)の手当にあたったデビッド・キーズ氏は、救命措置を施そうとしたものの、措置に必要な機器がなかったため「どうすることも出来なかった」と証言。また、自身は「一般的な応急手当」を提供するために雇われたと説明した。

 

さらにキーズ氏は事故の数週間前、自身の雇用主に対し、より近代的な医療機器と技術を持った救急隊員が必要と懸念を示したが、「誰もそんなに払いたくない」と言われたことを明かした。一方、オーストラリア乗馬協会が高度な技術を持つ救急隊員と、救命装置の設置を義務付けたことについては高く評価し、「新たな改善が少しでも前にすすむきっかけになれば」と少女の遺族にあらためて哀悼の意を表した。

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