【キャンベラ21日AAP】 太平洋に浮かぶ島、ナウル共和国で19日、オーストラリアへの亡命希望者を収容する施設で暴動が発生。宿泊施設などほとんどの建物が燃やされた。被害額は6000万ドルに上るとみられている。
暴動が始まったのは先週初め。当初は亡命希望者に対応の遅さに対する小規模な抗議だったがこれがエスカレート。19日午後、545人いる男性収容者のうち150人が火を放ち、600人以上を収容する宿泊施設や保健センター、事務所や食堂などが燃やされた。現在、収容者らはテント住まいだという。
今回の暴動で逮捕されたのは125人。うち58人ほどが現地警察によって起訴された。
バーク移民相は、暴動に関与した者のビザ申請は即座に却下すると警告。カー外相は、暴動によって何も変わらないと述べた。アボット野党党首は、「違法に到着する亡命船を阻止する対策を講じない与党の責任だ」と述べた。