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豪科学チーム、新型ウイルス調査に参加

【キャンベラ25日AAP】   昨年9月、SARSに似た新型ウイルスが中東で発見されて以来、82人が感染し、45人がすでに死亡している。また中国では、病原性の強い鳥インフルエンザの新種「H7N92」が未検知のまま拡大している。このような次の世界的流行病に備え、世界中の科学者らが結集して対応するという動きに、オーストラリアの研究者らも参加することが決定した。

CSIROのバイオセキュリティー部門のギャリー・フィット部長の話では、近年発覚した流行病の70%が、もともと動物から発生し、ヒトに伝染したという。幸いオーストラリアには、世界級の科学に基づく強力なバイオセキュリティー・システムが存在するが、他国との通商や人的移動により年々世界とのつながりが高まっており、流行病の感染リスクも高まっているとした。そこで、動物からヒトに感染するウイルスの研究を強化する必要性を唱えている。

CSIROは、米国のデューク大学とシンガポール大学の共同研究チームと、総額2000万ドルのパートナー協定を結んだ。致死率の高い新型ウイルスの研究のため、「ワンヘルス国際協力センター」を設立する予定。

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