【キャンベラ25日AAP】 アボット野党党首は、密入国あっせん問題が国家的な緊急事態であり、その対処には軍隊の高官による指揮が必要だと述べた。
同党首は25日にブリスベンで、自党の国境安全政策案を発表した。それによると、野党保守連合が政権を握った場合、100日以内に「オペレーション・ ソブリン・ボーダーズ」と称する組織を設立するという。同組織には12のすべての省庁が直接関与し、密入国あっせん業者や国境防衛に対応する。また国防省長官に対し、そのリーダーを3つ星クラスの司令官から任命するよう要請する予定。同リーダーは移民相の直属下に置かれ、報告義務を負う。
また野党では、新政権誕生から100日以内に、難民船を安全な時に追い返す目的で、「オペレーション・レレックスII」の議定書を最終決定し、正式発効するとしている。
同発表の席でアボット党首は、国境防衛問題はオーストラリアが長年直面してきた非常に深刻な問題であり、「判断力と緊急性と適切な深刻さを持って対応する必要がある」と主張した。