一般

「豪州は原子力発電を」主要科学団体

【シドニー25日AAP】   オーストラリアの権威的な技術工学組織の会長が、道徳的にも環境問題の観点からも、オーストラリアが原子力産業に参入すべきだと主張している。

技術科学工学学会(ATSE)のアラン・フィンケル会長は、25日にシドニーで開催された学術会議で、オーストラリアが長年の間、原子力に関する討論を避け続けてきたと批判した。また、「世界中の原子炉にウランを大量かつ確実に供給している国家として、オーストラリアはウランの使用や処分の方法にまつわる諸問題に対処する道徳的責任がある」と主張した。

また同会長は、環境的理由からも各国が原子力発電を検討する必要があるとし、原子力はクリーンな電力目標を達成するために変革的機会となるとした。

一方、原子力の安全性についても触れ、一般的な社会認識に反し、原子力産業の安全実績は羨望に値すると主張。2011年に日本で発生した津波以降でさえも、放射能による死亡者はおらず、放射能性がんのリスクもゼロに近いと述べた。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら