【シドニー26日AAP】 最近、移民局の職員を名乗る詐欺行為の報告が増えている。
これは、移民局の職員を名乗る者が電話をかけてきて、900ドル支払わなければ国外追放になると脅すもの。相手は「Citizenship and Immigration Services Alien」(CISA)の者だと名乗っているという。
移民局では、CISAなどという組織はないとし、「政府はビザのキャンセルなどで金銭を要求することは決してない。もしそのような電話がかかってきても、相手にしないで直ぐ切るように」と話している。
移民局では、何人がこのような詐欺行為の被害に遭っているのか、また金銭的被害を受けているのかは把握していないとしたが、オンラインフォーラムなどに、被害に遭った者の報告が挙げられているという。
最近、有名ブランド名や政府機関を名乗る偽のメールが送りつけられるという詐欺メールが急増していて、多額の被害に遭う事件が起きている。
オーストラリア統計局の発表によると、毎年、約600万人が詐欺の被害に遭い、うち80万人がお金を失っているという。また、2010/11年度で、クレジットカードのスキミング被害も含めて、被害総額は14億ドルに上る。