【シドニー26日AAP】 子どもにとって、母親ががんになることよりも、父親ががんになった方が、より嘆き悲しむことが、子どもたちへの調査で明らかになった。
この調査は、親ががんになった際に、子どもたちにどんなサポートが必要なのかを知るために、がんにかかった子どもやがん患者の親を持つ12〜24歳の若者の支援団体「CanTeen」が行なったもので、この結果は調査に当たった研究者たちを驚かせた。
一般にオーストラリアでは、若者の9パーセントは、高いか非常に高い苦悩を感じている。それが、母親ががんにかかると55パーセントまで高まり、父親の場合は72パーセントにまで高まるという。
これは、一般的に介護者の方が患者よりも高い苦悩をしばしば経験するということがあり、また、男性に比べて女性の方がより多くのストレスを感じ、それを現すので、母親が父親を介護している場合は、母親の方が強いストレスを感じ、それが子どもたちに潜在的に大きな影響を与えていることになる。
オーストラリアでは毎年、2万1000人の子どもたちが、がんになった親を持ち、恐怖や弱気、困惑という感情を抱いているという。