【シドニー28日AAP】 シドニー西部のチェスターヒルで、息子を元恋人から誘拐した容疑で警察が捜索をしている男性が、テレビのレポーターに対して、「誘拐していない。すべては元恋人の同意の下だ」と述べ、誘拐容疑を完全に否定した。
この事件は26日、チェスターヒルに住むケイシー・ミフサッドさん(16)と息子のゼイデン君(8カ月)が、ゼイデン君の父親であるスティーブン・ヒュームさん(24)によって誘拐されたもの。ヒュームさんが運転していた車両は、シドニー南部バーゴで木に衝突し乗り捨てられていた。
ヒュームさんは、ナイン・ネットワークのレポーターに電話をかけ、事件について語った。この内容によると、ミフサッドさんがヒュームさんを呼びつけ、車にも同意の上で同乗したという。
また、ドライブ中にヒュームさんはミフサッドさんを殴ったことも認めたが、ヒュームさんは自己防衛のためだったとしている。
27日、ミフサッドさんはセブンネットワークに対して、ヒュームさんが自宅に押し入り、ナイフで脅迫しながら車に乗ることを強要し、「彼は私と息子を殺すと言った」と述べた。
ヒュームさんは、レポーターにも居場所を告げず電話も非通知番号で掛けてきた。警察に出頭することを考えているという。