【キャンベラ2日AAP】 オーストラリアは、膨大な人口を抱えて食料と資源が少ない大国からの脅威に直面することなると、最新の研究が明らかにした。
オーストラリア国立大学戦略防衛研究所による発表で、国際戦略研究所の戦略アナリスト、ロバート・オニール博士は、この脅威は18、19世紀に弱小国が直面したものと同じ脅威で、オーストラリアはその脅威を防ぐことはできないが、潜在的な侵略国の行動をかなりな程度、困難にすることは可能だと、述べている。
レポートによると、これまでの防衛白書では、オーストラリアの最も基本的な防衛は国の領域を守る国境警備だと強調している。「しかし、国際政治は変化しており、21世紀の国際社会では、オーストラリアのような大きく見事に発展はしたが、人口の少ない国にとって、新しい脅威が存在していることが明らかだ」としている。
オニール博士は、膨大な人口を持つ大国が、食料やエネルギー、その他不可欠な資源を必要とし、大きいが人口の少ない国を自国の食料供給と資源確保のために、「実に簡単に侵攻して、すべてを獲得するだろう」と警告した。
また、博士は、「現在の国防費は、将来の国家の安全にとって十分ではない」と述べ、オーストラリアには相当な空軍と海軍が必要で、それにはかなりの予算が必要とされるとした。