【シドニー4日AAP】 今年で68周年となる8月6日の広島原爆投下の日を目前に控え、シドニー市中心で少人数による抗議デモが行われた。抗議者らは、NSW州政府のウラン開発を推進する動きを批判し、原子力の危険性を訴えた。
デモに参加したNSW州グリーンズのパーカー議員は、ヒロシマで起きた歴史は、戦争の悲惨さを訴えているとし、また、東日本大震災による福島原発の事故についても、オーストラリアが日本にウランを輸出していることに触れ、オーストラリアが世界の原子力促進活動に寄与している事実を強調していると述べた。
NSW州は現在、長年にわたり禁止していたウラン開発を再開することを検討している。
米国は1945年8月6日と9日、広島と長崎に連続して原子力爆弾を投下。太平洋戦争における日本の敗戦を決定づけた。これらの日は、世界で初めて、また最後に原爆が投下された日とされている。