【シドニー24日AAP】 NSW州で収監される受刑者の数が急増しており、受刑者や刑務所の職員たちの安全が脅かされていることが、同州の監査長官による最新の報告で明らかになった。受刑者の数は2012年~2018年に約40%増加している。
NSW州の司法省は、受刑者の急増を受け、ベッド数を2~3倍に増やしたり、過去に使われていた施設を再開するなどして対応しているが、報告書はこのような対応は非効率的で、長期的にみれば受刑者が定員を超えた状況を招くと指摘している。
報告書はさらに、受刑者の増加と、刑務所における受刑者同士や職員に対する暴行事件の増加が一致していると指摘。NSW州政府は2016年に38憶ドルの拠出を行っており、州内の地方では収容人数が増えるとみられるが、シドニー近郊では2022年以降、再び不足すると警鐘を鳴らしている。