【シドニー28日AAP】 6月1日からシドニー広域で、レベル1の水使用規制が行われる。およそ10年ぶりの節水だ。
通常、ダムの貯水量が50%に下がると水使用規制が導入される。28日時点で貯水量は53.5%だが、NSW州政府は早期の対応に乗り出した。ペイビー州水資源相は、「シドニーの貯水施設への水の流入は、1940年以降最も低い状態だ」と述べた。
家庭ではホース先にノズルなどを付けるのが必須になる。庭の水やりや洗車、スプリンクラーの使用は午前10時前または午後4時以降に行わなければならない。違反者には個人で罰金220ドル、事業には550ドル科せられるが、規制周知に向けて3か月の猶予が設けられる。操業に水が不可欠な事業には様々な例外が適用される。
シドニーでは1月、海水淡水化施設を7年ぶりに稼働させ、3月にシドニー・ウォーターのシステム内に脱塩水が注入された。レベル2の水使用規制は、ダムの貯水量が40%に下がった時点で導入される。